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G.17.2.6 引張/圧縮のみの解析

いくつかのメンバー、またはサポートスプリングが線形であるが、引張のみ(または圧縮のみ)を伝達する場合、この解析が使用されます。

メンバー、またはスプリングに引張、または圧縮のみの特性が与えられる場合、この解析が自動的に選択されます。この解析は反復解析であり、収束するまで継続されます。メンバー/スプリングは、その規準を満足しない場合、次の反復過程で無効化(除去)されます。そのようなメンバーが正しい荷重方向を持つか、または無効化されるまで反復は継続されます(デフォルトの反復制限は10)。

これは単純化された方法であり、安定に必要な部材が反復の途中で除去されるので、ケースによっては機能しません。不安定である旨のメッセージが、最初の反復では表示されず、2番目とそれ以降の反復において表示された場合、その解を使用しないでください。スプリングのみが引張/圧縮エンティティのケースにおいてこのことが起きる場合は、マルチリニアスプリング解析を使用してください。

注記: 引張と見なされるメンバーのリストが荷重ケース間で変化する場合(改訂されたメンバーリストに追加のMEMBER TENSIONコマンドを含めることで特徴付けられます)、次の荷重ケース定義を開始する前に、追加の解析コマンド(およびCHANGEコマンド)を実行する必要があります。

メンバーのリストが変更されない場合(つまり、これらの荷重ケース間に新しいMEMBER TENSIONコマンドが定義されていない場合)、追加の解析および変更コマンドを含める必要はなく、解析は自動的に軸ステータスをリセットし、指定されたすべての引張メンバーに対して解析を反復します。